NVMe (Non-Volatile Memory Express) は、PCI Express (PCIe) バス経由で接続された不揮発性 (Non-Volatile) ストレージメディアにアクセスするための論理デバイスインターフェースの規格です。論理デバイスインターフェースとしてのNVM Expressは、フラッシュメモリベースのストレージデバイスの低遅延および内部並列処理を活用するように設計されています。Blancco Drive EraserはNVMeデバイスを「NVMe」としてUIで検出、レポート、表示可能です。
v6.1以降のBlancco Drive EraserはNVMeデバイスを消去できます。Blancco Drive Eraserはディスク上のすべてのデータを完全に消去するため、デバイスで多くのアクティビティが発生します。デバイスが適切な冷却手段を備えていない場合は、処理中に熱が蓄積し、発熱を抑えるためにデバイスがパフォーマンスを低下させる可能性があります。NVMeデバイスが十分な速さで放熱できない場合、サーマルスロットリングが開始されて読み取りおよび書き込み速度が低下したり、オーバーヒートでデバイスが機能しなくなったりします。
デバイスのパフォーマンスの低下が熱によって引き起こされているかがわかるように、Blancco Drive EraserはUIにデバイスの温度を表示します (消去ステップの詳細表示) 。この表示は、デバイスを監視し、温度が高くなりすぎた場合には消去を一時停止するために使用できます。デフォルトでは、温度インジケータの背景は緑色です。しかし、NVMeの温度が特定のレベルを超えて上昇し、閾値 (Critical Composite Temperature Threshold) に近づくと、次のようにユーザーに通知されます。
- 温度インジケータの色が黄または赤に変化
- 温度インジケータの上にマウスを置くとツールチップを表示し温度上昇を緩和するために直ちに対策を講じる必要があることを示す
- スクリーンセーバーが有効になっている場合、黄色の感嘆符「！」を表示し点滅を開始
問題を軽減するには、デバイスの温度が下がるまでドライブの消去を一時停止します。その後、温度が許容レベルに達してから消去を再開します。放熱のためのヒートシンクの利用も検討してください。
BlanccoはNVMeドライブを「Blancco SSD Erasure」消去規格で消去することをお勧めします。