作成日 | 更新日 | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン |
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消去に成功した後、Blancco Drive Verifierやバイナリエディタ、ディスクエディタ (たとえば、Blancco Drive EraserのHexビューア) を使用したドライブの検証でドライブに予期しないパターンがみつかることがあります。たとえば、非ゼロパターンあるいはランダムなデータです。それにはいくつかの理由が考えられます。
特定のファームウェアリビジョン (M3CR023) を持つ特定のATA SSDモデル (CT1000MX500SSD1) でのみ次の事象が確認されています。消去の一環としてBDEがドライブにファームウェアベースの消去コマンドを実行すると、データがゼロになります。この時点ではドライブ全体にゼロが書き込まれた状態であるため、BDEによるベリファイ処理 (ドライブの内容を読み取って確認する処理) も成功します。ただし、最初の書き込み試行 (フィンガープリント情報などの書き込み) の後にドライブ全体がランダムなデータに変化します。この段階でベリファイを行うと、ドライブ上でランダムなデータが見つかるため、失敗します。この事象は非常にまれですが発生する事可能性があります。
1の場合 (ファームウェアベースの消去コマンド):
回避策: 通常の上書きを行う消去規格を指定するかまたは、指定した消去規格が0x00以外の固定のパターンを書き込むことを確認する。
2の場合 (フィンガープリント):
回避策:フィンガープリントを無効にする。この設定変更により消去後の書き込み操作は実行されず、ディスクはゼロ状態のままになり、サードパーティツールによる検証も合格します。
それでもまだ消去結果について不明点がある場合には、 テクニカルサポート部門にお問い合わせください。お問い合わせには少なくとも、XML形式の消去レポートと問題の詳細情報の説明を含めるようにしてください (多くの場合、不具合レポートも必要です) 。
* 注意: Blancco Drive Eraserは、消去済みで、もうどのようなデータも含まれていないドライブに対してこの情報を書き込みます。データがドライブに書き込まれる場合、少量で書き込むことはできません。書き込まれる最小単位は、ドライブの1セクター (通常512または4096バイト) です。そして、ドライブ (特にSSD) は、この情報を「ページ」単位つまり16KBまたは64KB分の複数のセクターを単位に書き込む可能性があります。この場合、Blancco Drive Eraserがドライブにレポートまたはフィンガープリントを書き込む処理によって多くの隣接セクターにも書き込みが発生します。内部的には、ドライブはこれらのセクターをたとえば0xB5のパターンのような何らかのデータで埋める必要があるため、ブータブルアセットレポートまたはフィンガープリントセクターに連続した一部のセクターに予期しないパターンが含まれていても驚くことではありません (パターンはドライブのコントローラーに完全に依存します) 。ドライブの動作を確認するには、ブータブルアセットレポート、あるいはフィンガープリントを有効にしたBlancco Drive Eraserで消去を実行し、隣接するセクターのパターンを確認します。次に、ブータブルアセットレポートとフィンガープリントを無効化してから新規に消去を実行し、確認します。すると隣接セクターには選択した消去規格に対応したパターンが含まれているはずです。