NVMeドライブを搭載したLenovoマシンにて、ファームウェアベースの消去コマンド失敗により、消去全体も失敗する事例が報告されています。根本的な原因は、必要なファームウェアコマンド実行を妨げるLenovoファームウェアのセキュリティ機能にあります。そのため、この問題はBlancco Drive Eraserの全バージョン、そしてPurgeレベル消去規格を使用するすべての消去ツールで発生します。
この問題は以下のようなNVMeドライブを搭載するマシンで報告されています
- Lenovo Thinkpad P51, P52, T460s, T470, T470s, T570, T580, X270, X390
- Lenovo Yoga 370, X380, X390
- Lenovo ThinkCentre M715q, M910
- Lenovo X1 Carbon
- Lenovo X1 Carbon Yoga
この事象により、Blanccoソフトウェアはファームウェアコマンドを実行できず、マシンのドライブに対するPurgeレベル消去を達成できません。従来の上書き消去規格によるClearレベル消去は達成可能です。Purgeレベルの結果が必要な場合には、Blanccoソフトウェアが必要なファームウェアベースの消去コマンドを実行できる別のホストマシンにNVMeドライブを接続して、消去する必要があります。
Blanccoは引き続きLenovo社サポート部門と協力しますが、実働環境に影響がある場合は、この問題を直接Lenovo社にご報告いただくことをおすすめします。この事象が発生した場合には、問題のマシン詳細および不具合レポートを添えて新たにサポートチケットを起票してください。引き続きお客様からのご報告を承ります。
2018年11月2日更新:
これまでのところ、Lenovo社はこの機能の変更を予定していません。可能であれば、引き続きLenovo社へのサポートケースを作成されることをおすすめします。
回避策:
- 機器からドライブを取り外し、NIST Purgeレベルで消去
- NIST Clearレベルで消去
- BDE 6.6にはNIST消去規格のフォールバック機能が含まれます。NIST Purgeが失敗した場合、続いてNIST Clearが実行されるよう自動化できます。