次のように設定されている場合、Blancco Drive Eraser/Blancco 5は、フリーズロック解除 (Freeze Lock Removal: FLR) 処理を試行せずに消去を開始します。


FLR処理を回避する設定:

1. Drive Eraser Configuration ToolでBlancco Drive Eraser/Blancco 5ISOイメージをロードします。

2. 「セキュリティ」タブをクリックします。 *

    • ファームウェアベースの消去を強制しない消去方式を選択します (つまり通常の上書き方式を選択) 。
      • 消去方式の説明はBlancco Drive Eraser/Blancco 5ユーザーマニュアルの付録に記載されています。
    • 「隠し領域を解除」オプションを無効化します。
    • 「リマップセクターのデータを消去」オプションを無効化します。
    • SSDBlancco SSD 消去方式を強制」を無効化します。

3.「OS (オペレーティングシステム) 」タブをクリックします。

    • 「起動オプション」のドロップダウンリストのが「FLR during startup 以外に設定されていることを確認します。

4. Blancco Drive Eraser/Blancco 5のイメージを保存します。

この設定により、起動時のFLR処理は完全にスキップされ、また消去開始前、あるいは消去中に試行されることもありません。

結果的に、既存のフリーズロックはすべてドライブに残ります:

  • 選択した消去の設定が変更されない限り、消去処理は問題なく動作します。
  • 他の消去設定を選択すると、FLR処理を引き起こす可能性があります(例:「Blancco SSD Erasure 」または「 NIST 800-88 Purge 」規格を使用する、またはリマップセクターのあるドライブで「リマップセクターのデータを消去」を有効化する)。

FLR処理を無効化する設定 **:

1. Drive Eraser Configuration ToolでBlancco Drive Eraser/Blancco 5ISOイメージをロードします。

2.「OS(オペレーティングシステム) 」タブをクリックします。

    • 「起動オプション」のドロップダウンリストで「Customized startup」を選択します。
    • ドロップダウンリストの下に表示された新規のフィールドで、「flr」チェックボックスを選択します。
    • 右側に表示されるドロップダウンリストで「無効」を選択します。

3. Blancco Drive Eraser/Blancco 5のイメージを保存します。

この設定により、FLRの処理は完全に無効化され、どのような状況でも試行されません。

結果的に、既存のフリーズロックはすべてドライブに残ります:

  • 通常の上書きを行うほとんどの消去規格は問題なく動作します。
  • ファームウェアベースの消去コマンドを必要とするいくつかの消去規格/オプション(例 :「Blancco SSD Erasure」または「NIST 800-88 Purge」、あるいはリマップセクターのあるドライブで「リマップセクターのデータを消去」を有効化する)は常に失敗します。


消去規格の種類と起動オプションの詳細については、Blancco Drive Eraser/Blancco 5 Configuration Tool ユーザーマニュアルを確認してください。


* これらのすべての設定 (「消去規格」、「隠し領域を解除」、「リマップセクターのデータを消去」、「SSDBlancco SSD 消去方式を強制」) は、バージョン5.10.0からBlancco Drive Eraser/Blancco 5UIで直接変更可能になったことに注意してください。具体的には、消去画面 > 詳細表示 > 消去オプション で変更可能です。

** Blancco Drive Eraser 6.3.0以上、Blancco Drive Eraser Configuration Tool 2.3.0以上のバージョンが必要です。


  • No labels