Blancco Driver Eraserでは消去のベリファイのレベルを選択することができます。基本的な考え方としては、消去の上書きパターンが正しく書き込まれたことを確認するために、ドライブ全体のセクターを読み取ります。

  • v6.2.0よりも前のバージョンのベリファイ処理では、ドライブの表面全体で等間隔にデータを読み取ります。 
  • v6.2.0以降は、 ドライブは複数のサブセクションに分割され、各サブセクションでランダムに選択されたセクターのデータが読み取られます。これはNISTによって定義されたベリファイに準拠した手法です (詳細については、Blancco Drive Eraser ユーザーマニュアルの「アップデートされたNISTガイドラインへの準拠」を参照してください) 。

最も簡易的なレベルのベリファイがドライブ表面の1%に対するチェックで処理時間が最短であるのに対し、フルベリファイは100%のチェックに相当し処理時間は長くなります。ただし次の例外があります: NIST規格の「NIST 800-88 Purge」と「NIST 800-88 Clear」は、ドライブの表面の少なくとも10%のベリファイを常に実行する設計となっています。

ドライブの表面全体からサンプルを取得することで、すべての上書きデータを読み取るよりも高速に、消去中の問題を効率的に検出できます。Blancco Driver Eraserではより高いレベルのセキュリティが必要な場合に、ベリファイレベルをデフォルトの1%から100% (フルベリファイ) まで上げることができます。ベリファイでドライブにデータが残っていることが検出された場合、つまり書き込んだはずのパターンが見つからない場合、消去処理が失敗したことがユーザーに警告されます。 

消去ステップによって異なるベリファイ:

  • 消去ステップが上書きラウンドの場合、上書きしたセクターを読み取って上書きしたパターンを検索します。予期しないパターンを検出するとベリファイが失敗します。
  • 消去ステップがファームウェアベースの消去ラウンドの場合、上書きしたセクターを読み取って周期的なパターンを検索します (たとえば、ファームウェアコマンドは、通常ドライブをゼロで埋めます) 。周期的なパターンが見つからない場合、以前に存在したパターン (もう存在すべきではないパターン) が、まだドライブ上で見つかるかどうかのチェックにフォールバックします。周期的なパターンが見つからなかったり、既存のパターンが見つかったりすると、ベリファイは失敗します。 

最後の消去ラウンド終了後には、ベリファイのステップが常に強制的に実行されます。さらに、v 6.2 .0以降では、上書きラウンドごとに簡易的なベリファイのステップが実行されます。

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