作成日更新日影響を受けるバージョン修正バージョン

 

 

全バージョンN/A

消去開始後、進行しない (動作しない、または0%で止まっている)、ドライブ下 (消去ステップ、詳細モード) のエラーがカウントされ始める、またはソフトウェアが無反応に見えるような場合、問題は次のいずれかの理由に関係している可能性があります。

ファームウェア消去が進行中:

  • ドライブにリマップセクターが存在するか (ドライブ下の「リマップ: X」の黄色アイコンが表示されているか) 、および消去オプション「リマップセクターのデータを消去」が有効化されているかをご確認ください: このような場合、最初に開始されるステップはリマップセクターを消去するファームウェアコマンドです。コマンド継続時間はドライブのサイズおよびインターフェースにより数分 (新しいSSDの場合) から数時間 (大容量HDDの場合) と様々です。この消去の継続中、消去プログレスバーは0%のままです。この間はドライブにアクセスしないことを推奨します (どのような状況でも、ドライブを取り外したり、消去を一時停止またはキャンセルしたり、ドライブリストを更新したりしないでください。これら推奨事項のほとんどは、少なくともバージョン6.3.0より前のBlancco Drive Eraserに該当します) 。
  • バージョン6.3.0以上では、ファームウェアコマンドを実行していることが分かるよう画面にアニメーションが表示されます。

ケーブル接続不良:

  • ドライブがマシン (電源ケーブルやインターフェースケーブル) に正しく接続されているかご確認ください。正しく接続されていない場合、読み取り/書き込みエラーを引き起こす可能性があります。

OPALロック:

  • 「OPAL」 (OPALセキュリティ機能) はストレージデバイスが提供するTrusted Computer Group (TCG) セキュリティ機能の呼称です。TCGの仕様には「TCG Opal」や「TCG Enterprise」などがあります。
  • OPALロックは、一般的にはコンピューター製造元または所有者がドライブへの不正な読み取りと書き込みを防ぐために利用する機能です。
    • ATAドライブに関してはBlancco Drive Eraserバージョン6.8.0以上が、SCSIとSASドライブに関してはバージョン6.11.0以上が、TCGの検出とTCG Crypto Eraseコマンドをサポートしています。TCGコマンドを有するドライブを検出した場合、画面上に「TCG OPAL」や「TCG ENTERPRISE」、「TCG OPALITE」、「TCG PYRITE」、「TCG RUBY」等のアイコンを表示します。また、TCGセキュリティ機能でロックされているドライブに対しては「TCG LOCKED」または「TCG PASSWORD」と表示します。
    • OPALロックが有効な場合は消去実行前の解除が必須であり、そのためのPSID Revertコマンドを実行する必要があります。このコマンドはドライブを工場出荷状態に戻すため、その後は通常通りデータ消去を実行できるようになります。実行にはソフトウェアツールに加え、ドライブラベルに印刷されているPSID (Physical Security ID) を必要とします。PSID Revertコマンドを実行するソフトウェアツールはドライブの製造元やモデルにより異なります。以下は特定の製造元ドライブに必要なツールのリストです:
    • また、OPALロックが有効な場合には次の現象が起こることがあります。ファームウェアベースの消去処理を含む規格を選択した場合、初回のデータ消去処理が失敗する。しかし、再起動後に同じ規格で再実行すると成功する。


その他の理由が存在する可能性もあり、事例毎に適宜確認する必要があります。問題に直面した際にはBlancco Drive Eraser / Blancco 5不具合レポートを保存し、Blanccoテクニカルサポートまでご連絡ください。

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