NVMeドライブを有するLenovoマシンにて、ファームウェアベースの消去コマンド失敗に起因し、消去全体も失敗する事例が報告されています。根本原因は必要なファームウェアコマンド実行を阻害するLenovoファームウェアのセキュリティ機能です。この問題はBlancco Drive Eraserの全バージョン、およびPurgeレベル消去規格を使用する全ての消去ツールで発生します。
この問題は以下のような(NVMeドライブを有する)マシンで報告されています
- Lenovo Thinkpad T460s, T470, T470s, T570, T580, X270
- Lenovo Yoga 370, X380
- Lenovo ThinkCentre M715q, M910
- Lenovo X1 Carbon
本事象により、Blanccoソフトウェアはファームウェアコマンドを実行できず、マシンのドライブに対するPurgeレベル消去を達成できません。従来の上書き消去規格によるClearレベル消去は達成可能です。Purgeレベル結果が必要な場合、Blanccoソフトウェアが必要なファームウェアベースの消去コマンドを実行できる別のホストマシンにNVMeドライブを接続した上で消去する必要があります。
Blanccoは引き続きLenovoサポートと協力しますが、実働環境に影響がある場合はこの問題を直接Lenovoにご報告いただくことを推奨します。この問題に直面した場合には、問題のマシン詳細および不具合レポートを添え新たにサポートチケットを起票してください。引き続きお客様からのご報告を承ります。
2018年11月2日更新:
これまでのところ、Lenovoはこの機能の変更を予定していません。可能であれば、引き続きLenovoへのサポートケース作成を推奨します。
回避策:
- 機器からドライブを取り外し、NIST Purgeレベルで消去
- NIST Clearレベルで消去
- BDE 6.6にはNIST消去規格のフォールバック機能が含まれます。NIST Purgeが失敗した場合、続いてNIST Clearが実行されるよう自動化できます。