作成日 | 更新日 | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン |
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| Drive Eraser - 全バージョン | N/A |
説明
1 | 状況 | 原因 | 回避策 |
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1 | ドライブがファームウェアコマンドをサポートしていない。 ソフトウェアに「サポート対象外」と表示される。 | データ消去対象のシステムが「NIST-Purge」および「Blancco SSD Erasure」方式をサポートしていないため、データ消去を開始することができません。 | SSD/NVMeのメーカーのウェブサイトでファームウェアの更新を確認します。更新が完了したら、消去処理をもう一度試してください。失敗した場合、メーカーがドライブのファームウェアにファームウェアベースの消去コマンドを追加していない可能性があります。メーカーがファームウェアにこれらのコマンドを実装しない場合、ソフトウェア側できることは何もありません。 ファームウェアの更新がない場合、あるいはファームウェアの更新で問題が修正されなかった場合には、セキュリティポリシーで許可されているのであれば、「Aperiodic Random Overwrite」または「NIST 800-88 - Clear」消去規格を使用して、ドライブを 「Clear」レベル*に消去することが最善の方法です。 |
2 | ドライブの消去を開始できるが、特定のコマンドが失敗したという情報が表示されて消去に失敗する。 | 一部の特定のSSD/NVMeドライブは、特定のコマンドをサポートしているとソフトウェアに通知しているにもかかわらず、実際にはファームウェアに実装されていません。つまり、ソフトウェアがドライブ上でコマンドを実行しようとしても、実行することができません。ドライブのメーカーが将来的なファームウェア更新によりコマンドを追加することが、実行を可能にする唯一の方法です。 SSD/NVMeの世代にかかわらずこの問題は起きる可能性があります。ファームウェアベースの消去を可能にする適切なコマンドが追加されれば、SSD/NVMeを消去できます。 | |
3 | メモリサスペンド (STR: Suspend to RAM) が、マシンでサポートされていない。 | この状況では主に2つの症状が考えられます。1つ目は、「FLR during Startup」オプションが選択されると、起動できずに黒い画面でハングアップするケース、あるいはBlancco SSD ErasureまたはNIST 800-88 Purge規格のいずれかが選択されている場合に、消去ボタンが押された時点で黒い画面でハングアップするケースです。 2つ目は、ソフトウェアが問題なく起動し、Blancco SSD ErasureまたはNIST 800-88 Purge規格を使用して消去が開始されますが、途中で特定のコマンドが失敗して消去が失敗します。たとえば、失敗した消去レポートの情報の項目に「FORMAT UNITコマンドが失敗しました。デバイスはNVMeです。詳しくはマニュアルを参照してください。」 と表示されます。この問題は他の問題と類似しているため、この状況がお客様の問題に関連しているかどうかを判断するのは困難ですが、主にDell製品のシステムで発生しています。 2つの事象の主な原因は、デバイス自体がBIOS内のRAMへのサスペンドコマンドをサポートしていないことにあります。これはSSDの消去には必須で、ファームウェアベースの消去コマンドの使用を可能にします。 | システムのBIOSをアップデートすることで、この問題を解決できることがあります。システムのメーカーまたはモデル名を使用して製造元のウェブサイトを確認し、最新のBIOSバージョンを確認してください。詳細については、次のリンクを参照してください:フリーズロック解除に失敗する場合の対処方法 特定の消去コマンドでの消去に失敗したシステムでは、BIOSの更新またはBIOSのダウングレードが役立つことがあります。しかし、ほとんどの場合、SSD/NVMeの消去が動作することがわかっている別のシステムにドライブを移動することが、Purgeレベルの消去を実現するための最善の方法です。 |
4 | メモリサスペンド (Suspend to RAM) のコマンドが、コンピューターのメーカーによってブロックされている。 | ほとんどの場合、この問題の根本的な原因は、メーカーのファームウェア/BIOS内で有効になっているセキュリティ機能によって、必要な消去コマンドを正常に実行できないことにあります。 この場合は、Blancco Drive Eraserのすべてのバージョンと、Purgeレベルの消去規格を使用するすべての消去ツールで問題が発生します。 | この問題によりBlanccoはファームウェア消去コマンドを実行できなくなるため、元のホストマシンでドライブを消去する場合は、Purgeレベルの消去を達成できません。Clearレベルの消去は、従来の上書き(例えばaperiodic random overwrite)で達成できます。Purgeレベルの消去が必要な場合は、ファームウェアベースの消去コマンドを実行可能な別のホストマシンにNVMe/SSDドライブを接続して消去する必要があります。 この回避策の例は次の記事に記載されています:NVMeドライブ搭載のLenovoマシン消去に失敗する |
5 | 起動時にフリーズロックが解除されない。 NVMeドライブに該当。 | Blancco SSD Erasure - NVMe、またはNIST 800-88 Purge規格での消去が次のメッセージで失敗することがあります。「FORMAT UNITコマンドが失敗しました。デバイスはNVMeです。詳しくはマニュアルを参照してください。」この場合、ドライブが「format unit」ファームウェア消去コマンドに適切に応答していません。 このメッセージまたは同様のメッセージが表示される原因としては、メーカーのBIOSの設定が考えられます。Blancco ソフトウェアの起動プロセス中に標準コマンドでフリーズロックが解除されません。この問題を解決するには、「customized startup 」起動オプションを使用して、Blancco Drive EraserのFreeze Lock Removalプロセスを強制的に実行するコマンドを使用します。この起動オプションを使用すると、ほとんどの場合、Blancco は必要な消去コマンドを実行し、ドライブの消去に成功します。 | Blancco Drive Eraser Configuration toolを使用すると、Customized startup起動オプションを設定することができます。「FLR」オプションにチェックを入れ、ドロップダウンメニューから「Forced」を選択して強制に設定します。 あるいは、次の記事で説明されているように、起動時に起動オプションを設定することもできます: Samsung PM951/PM981 NVMe SSDの消去が失敗する - エラー「FORMAT UNIT コマンドが失敗しました。」 |
*SSDのセキュリティレベルに関するNISTガイドライン -
- Clearレベル(非侵襲的なデータ復旧方法からデータを保護する消去プロセス)
- Purgeレベル(より高いセキュリティのために、ラボラトリでのデータ復旧から保護)
詳細については、Blancco Drive Eraserのマニュアルを参照してください。
消去レポートにファームウェアベースの消去コマンドの失敗が表示されない場合は、Blanccoサポートポータルサイトの「不具合を報告」ボタンからチケットを発行してテクニカルサポートへお問い合わせください。消去失敗後に作成された不具合レポートをチケットに添付いただくと、SSD/NVMeの消去に関する問題の調査に役立ちます。不具合レポートの作成方法については、次の関連記事を参照してください:Blancco Drive Eraser不具合レポートの取得方法