作成日 | 更新日 | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン |
---|---|---|---|
|
| Drive Eraser 全て | N/A |
問題事象
AppleブランドのSSDがデータ消去後に使用できない状態になる。該当するSSDは「SMxxxxF」という機種名をもち、「xxxx」の部分は容量に対応します。
この事象が発生したディスクモデルとディスクファームウェアバージョンの組み合わせは次の通りです。
ディスクモデル:
- APPLE SSD SM1024F
- APPLE SSD SM0512F
- APPLE SSD SM0256F
- APPLE SSD SM0128F
ファームウェアバージョン:
- UXM6JA1Q
- UXM2JA1Q
- UXM2EA1Q
以下の表に問題が発生するシステムモデルの一部を示します。掲載されていないモデルでも発生する可能性があることに注意してください。
ディスクモデル | システムメーカー | システムモデル | ディスクファームウェアバージョン |
---|---|---|---|
APPLE SSD SM0256F | Apple Inc. | MacBookAir6,1 | UXM2JA1Q |
APPLE SSD SM0512F | Apple Inc. | MacBookAir7,2 | UXM2JA1Q |
APPLE SSD SM0256F | Apple Inc. | MacBookPro11,1 | UXM2JA1Q |
APPLE SSD SM0512F | Apple Inc. | MacBookPro11,2 | UXM2JA1Q |
APPLE SSD SM1024F | Apple Inc. | MacBookPro11,3 | UXM6JA1Q |
APPLE SSD SM0512F | Apple Inc. | MacBookPro12,1 | UXM2JA1Q |
APPLE SSD SM1024F | Apple Inc. | iMac14,2 | N/A |
原因
該当するSSDの非標準的なファームウェアが原因です。ファームウェアベースのコマンドである「Secure Erase」と「Enhanced Secure Erase」を適切に実行されないため、コマンドの後に検出されなくなってしまいます。
解決策
この問題の発生を防ぐためにはSecure EraseとEnhanced Secure Eraseを使用しない消去設定をお勧めします。これはたとえばNIST 800-88 Purgeを使用して実現できます。
Drive EraserのNIST 800-88 PurgeからNIST 800-88 Clearへの自動フォールバック機能を利用している場合も、ファームウェアベースのコマンド「Secure Erase」がNIST 800-88 Clearの最中に実行されて当事象が発生します。
この場合、ファームウェアベースのコマンドを使わない消去規格(Aperiodic Random Overwrite等)を指定することを推奨します。