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問題事象

Blancco Drive Eraserが起動する途中でハングまたは画面全体が黒くなった状態から先に進まなくなってしまう。特定のグラフィック構成をもつ機種の場合に発生する。

解決策

Blancco Drive Eraserのカーネルのパラメータを変更することで、システムとBlancco Drive Eraserの互換性に起因する不具合を解決できることがあります。起動時にパラメータを変更する手順は次の通りです。

  1. マシンを起動し、起動オプション (例「FLR during startup」) を選択、「e」を押してオプションを編集
  2. 矢印キーを使用して、次の文字列の行にカーソルを移動: 「linux /arch/boot/x86_64/vmlinuz img_dev=...」
  3. 「flr」の後にカーソルを移動し、必要な起動パラメーターを追加。起動パラメーターは、スペースで区切る必要があります。例: 「flr=forced nouveau.modeset=0」
    1. (注意)日本語配列キーボードを使用している場合、イコール「=」記号を入力するには「=」の右横の「^」を打鍵してください。
  4. 「Ctrl + X」またはF10キーを押して起動を再開

問題のシステムに対して有効な起動パラメータを特定できたならば、「Blancco Drive Eraser Image Configuration Tool」を使ってBlancco Drive EraserのISOイメージファイルに永続的に追加することもできます。

  1. ツールを起動してBlancco Drive Eraser ISOイメージを読み込ませた後、「OS (オペレーティングシステム) 」 > 「起動オプション」 > 「Customized startup」を選択
  2. 「コマンドライン」の末尾に起動パラメータを追加した後、イメージファイルを「保存」

起動中に黒い画面で止まる不具合は、少なくとも次のNVIDIA GPU搭載機種で確認されています。

システムメーカーシステムモデル
HP

ZBook Studio G3

HP

ZBook 17 G3

HP

ZBook Studio G5

Dell

Precision 7540

DellPrecision 7550


カーネルに「nouveau.modeset=0」パラメータを追加してください。

... flr=forced nouveau.modeset=0

Drive Eraser Configuration Toolで追加する場合:

「nouveau.modeset=0」を追加しても問題が発生する場合は、別のパラメータを試してください。具体的には「nouveau.modeset=0」を以下のいずれかと置き換えます。

rd.driver.blacklist=nouveau
modprobe.blacklist=nouveau

起動中に黒い画面で止まる不具合は、少なくとも次のAMD GPU搭載機種で確認されています。

システムメーカーシステムモデル
HP

ProBook 445 G6 (AMD Ryzen 3)


カーネルに「rd.lvm=0 nvme_core.default_ps_max_latency_us=0」パラメータを追加してください。

... flr=forced rd.lvm=0 nvme_core.default_ps_max_latency_us=0

Drive Eraser Configuration Toolで追加する場合:

Apple T2チップのIntel Macコンピュータの起動に関する情報は「Blancco Drive Eraserを使用したアップルコンピューターの消去」をご参照ください。

デュアルグラフィックス構成のシステム (例えばIntelとAMDまたはATIの組み合わせ) は、スタンバイ状態から正常に復帰しないために黒い画面で止まることがあります。

これは少なくとも次の機種で確認されています。

システムメーカーシステムモデル
DellVostro 3350


カーネルに「radeon.runpm=0」パラメータを追加してください。

... flr=forced radeon.runpm=0

Drive Eraser Configuration Toolで追加する場合:

DELLサーバーのiDRAC仮想コンソールからBlancco Drive Eraser 7の起動に失敗します。起動時にユーザーインターフェースが黒い画面になり、iDRAC仮想コンソールにアクセスできなくなります。

これは少なくとも次の機種yで確認されています。

システムメーカーシステムモデル
DellPowerEdge R630
DellPowerEdge R6515


カーネルに「vga=791」パラメータを追加してください。

... flr=forced vga=791

Drive Eraser Configuration Toolで追加する場合:

ハードドライブがフリーズロックされている (定義についてはユーザーマニュアルを参照) 場合、Blancco Drive Eraserはマシンの電源を入れ直してロックを解除し、画面が数秒間黒くなってから復帰します。使用された起動オプション、あるいは設定されている消去プロセス (「手動」、「半自動」または「自動」) に応じて、フリーズロックの解除はGUIが起動する前、または消去プロセスが開始する直前に行われます。残念ながら、一部のハードウェア構成では、画面が元に戻らない場合があります。これはマシンがフリーズロックの解除処理を適切にサポートしていないことを意味します。このような場合、推奨される手順は次の通りです。

  1. 2番目の起動オプション「Normal startup (native resolution) 」を使用して起動してみます。
  2. 前述の起動オプションで問題が発生する場合 (ブラックスクリーン、マシンが応答しない) 、最初のオプション「Normal startup (safe resolution) 」を使用して起動してみます。
  3. Blancco Drive Eraserがハングアップする場合、4番目のオプション「Show startup messages」を使用して起動してみてください。

フリーズロック解除処理に伴う問題の詳細については、この記事を参照してください。

  • 消去が進行中であることを示すハードドライブのアクセスランプの点滅が開始する場合、 Blancco Management Consoleの画面からリモートで消去を監視することもできます。
  • マシンの電源は入っている、つまりランプが点灯しファンが動作しているもののドライブのアクセスランプが点滅していない場合、Blancco Management Consoleの画面からリモートで消去を制御できる場合があります。
  • マシンが応答しない、つまりランプが消灯しファンも動作していない場合は、次の順序で試してください。
    • キーボードのキーを押すか、マシンの電源ボタンを1秒間押してマシンを起動し、Blancco Drive Eraserを再起動します。
    • BIOS/UEFI設定で、マシンのサスペンドおよび再起動が可能なことを確認します。設定がある場合は、それが有効になっていることを確認します。
    • ドライブをマシンから取り外し、正しくサポートされている別のマシンに接続します。
    • コンピュータをシャットダウンし、ドライブの信号ケーブルまたは電源ケーブルを外し、コンピュータの電源を入れます。Blanccoが起動し、読み込みの進行状況バーが表示されたら、ドライブの信号ケーブルまたは電源ケーブルを接続し直します (注:この方法は、ドライブが処理中に損傷する可能性があるため、Blanccoでは推奨していません )。