ストレージシステムの典型的な課題はディスクコントローラー部分の取り扱いです。それは、コントローラーが物理ディスクへの直接のアクセスを許可しない場合があるためです。コントローラーをバイパスできない場合には、論理レベルでディスクを消去する、ディスクを取り出す、あるいは拡張エンクロージャーで消去するしか方法がありません。以下はストレージシステムの消去に成功した構成の例です。 IBM DS8100 DS8100のディスクアレイ内の物理ドライブへの直接接続は、たとえば次の構成で可能です。 • HP DL380 G5 ホストサーバー • Blancco Drive Eraser • Qlogic QLE2560 8Gb PCIe ファイバーチャネル HBA (取り外し可能なSFPモジュール付き) 別名: HP StorageWorks 81Q PCIe ファイバーチャネル (パーツ番号 AK344) • ストレージシステムを最初のディスクアレイエンクロージャーに接続するためのSFPファイバーケーブル ディスクアレイエンクロージャーをループ/デイジーチェーン接続して、すべてのドライブ (最大256) を一度に検出できます。 最初に、ディスクアレイエンクロージャー (DAE) をIBMストレージプロセッサエンクロージャーから切断する必要があります (DS8100 SANが元の構成のままである場合) 。DAEの物理ドライブをHBAが認識できる場合は、Blanccoも物理ドライブを認識できるはずです。 ファイバーチャネルを介して物理ドライブに直接アクセスできない場合、論理レベルでLUNとしてドライブを消去する方法があります。LUNレベルの消去のほうが推奨される場合もあります。たとえば、ディスクが物理レベルで消去されると、利用可能なメタデータあるいはディスクのフォーマット情報が消去され、ドライブが再度フォーマットされてデータが書き換えられるまで、システムはディスクを再利用できません。これには、シリアルコンソール接続による特別なサービスが必要になる場合がありますが、これはOEMのサービス担当者のみが利用可能です。Blannco LUNを使用すると、元のファイバーチャネルまたはiSCSI接続を使用して、論理レベルでドライブを消去できます。Blancco LUNは、アクティブなストレージ環境 (ストレージがまだ実稼働中の環境) にある個別の論理ドライブ/ユニット (LUN) を消去するように設計されています。Blancco LUNは、専用LUNにアクセス可能なWindowsまたはUnixベースのホストで実行できます。Blancco LUN Eraserの詳細についてはこちらのサイトをご覧ください。: https://www.blancco.com/products/lun-eraser/ |