ハードドライブから読み取られたデータサンプルが、消去処理中にハードドライブに書き込まれた実際の上書きデータパターンと一致しない場合、消去の検証 (ベリファイ) に失敗します。Blancco Drive Eraser/Blancco 5は開始および終了時のチェックサムを計算しており、これらの値は一致する必要があります。消去処理での失敗は、たとえば、ハードドライブの機械的故障、または消去中にIOレベルの通信の問題があった場合などに、発生する可能性があります。原因として最も一般的なものは、ハードドライブとソフトウェア間の入出力の誤動作です。その理由として、読み取り/書き込みエラー、電気的障害、アクセスエラー、あるいはその他の種類の物理的なハードドライブ故障が考えられます。

ベリファイの失敗のリスクを軽減するために、特にサーバー (RAID) 環境では、注意が必要な点がいくつかあります。

  • RAIDコントローラーのファームウェアを最新バージョンに更新します。
  • Blancco Drive Eraser/Blancco 5を開始する前に、RAIDアレイが正しく解除されていることを確認してください。
  • サーバー環境では、HBAがRAID構成情報をディスクに書き込む場合があります: 消去処理中にこの事象が発生し、検証チェックサムが一致しなくなることがあります。消去中は、RAIDの自動再構築が無効になっていることを確認します。
  • 複数のディスクコントローラーに接続されているハードドライブを消去しないでください。特に、SATA-SCSIなどコントローラの「種類」が異なる場合には、消去しないでください。 
    • 例:Blancco Drive Eraser/Blancco 5が起動するサーバーコンピューターがあります。サーバー自体には、内蔵ディスクコントローラーに接続された2個の内蔵SATAハードドライブが搭載されています。同様に8個のSASハードドライブを含むディスクアレイに接続された追加のRAIDコントローラーも搭載されています。このような場合には、消去を2回に分けることをお勧めします。
      1. 追加のRAIDコントローラーを無効化あるいは取り外し (できれば無効化して取り外し) 、内蔵SATAハードドライブを消去します。
      2. 内蔵ハードドライブを取り外すか、統合コントローラーをBIOSから無効にします (できれば取り外して無効化) 。追加のRAIDコントローラーを接続し、RAIDコントローラーのセットアップユーティリティが外付けのSASドライブを認識できることを確認します。RAID構成を解除することを忘れないでください。

それでも問題が解決しない場合は、消去処理をさらに小さく分割してください。次は複数の異なるハードドライブモデルおよび形式がある場合の例です。

  • 初回実行時にSamsung SASドライブを消去
  • 2回目の実行でSeagate SATAドライブを消去

Blanccoと互換性のないディスク/RAIDコントローラーも問題の原因になります。その場合は、不具合レポート を取得し、詳細な分析のためにテクニカルサポート部門宛に送信してください。

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