作成日 | 更新日 | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン |
---|---|---|---|
|
| Drive Eraser - 全バージョン | N/A |
説明
この記事では、ルーズドライブ (取り外し可能なドライブ、取り外したドライブ) をBlanccoハードウェアアプライアンスでを処理するためのベストプラクティスを説明します。
Blanccoハードウェアアプライアンスのほか、お客様自身のハードウェアにBlancco Drive Eraserをインストールして使用する場合も、ここに紹介されている内容の一部が該当します。
ルーズドライブ接続時の推奨手順
- アプライアンスにルーズドライブが一つも接続されていない状態にします。
- ルーズドライブを接続し、「ドライブリストを更新」を押下して、ドライブが検出されているかどうかを確認します (ドライブの適切な容量、ベンダー、モデルなどが表示されていることを一通り確認します) 。
- この時、ドライブが電源投入/スピンアップに十分な時間を確保し、検出可能な状態になるよう、ドライブを接続してから「ドライブリストを更新」を押下するまで少なくとも5秒間は待機してください。
- ドライブが検出されたら、次のルーズドライブを接続し、「ドライブリストを更新」押下、ドライブが検出されたかどうかを確認する、という操作を繰り返します。
- ドライブが検出されない場合は、そのドライブを取り外してください。おそらく故障しており、他のドライブの処理を妨害する可能性があります。
- アプライアンスがフル状態 (すべてのスロットがルーズドライブで埋まっている状態) になったら、消去を開始します。すべてのドライブが消去され、レポートが保存されるまで待ってから、ドライブを切断して次のバッチを接続します。
他のドライブの消去中、特にファームウェアベースの消去コマンドステップを含む消去規格を使用している場合に、ドライブを接続/切断すると、動作が不安定になる可能性があります。 (ファームウェアベースの消去コマンドステップは、リマップセクター消去中、またはNISTなどの消去規格で発生します。消去規格のステップの詳細については、BDE ユーザーマニュアルを参照してください) 。
処理と設定のヒント
- ルーズドライブを取り扱う際には、必ず静電気防止用リストストラップや手袋などの静電気防止用器具を使用して、作業の中断や作業者の怪我につながる短絡 (ショート) 事故を防止してください。
- ホットプラグのタイムアウトを60秒に設定すれば、反応の遅いドライブを含むほとんどのケースに対応できます。
- 60秒よりも短縮したい場合は、処理対象ドライブのインターフェイスごとの推奨タイムアウト値を設定する必要があります (詳細はBDEユーザーマニュアルを参照してください。)
- 同種のドライブをまとめて処理することをお勧めします:同じインターフェイス (SATA、SAS...) 、記録メディアタイプ (HDD、SSD...) 、容量 、可能であればベンダー/モデルもそろえる。
- アプライアンスは少なくとも2~3日に一度は再起動することをお勧めします。これによりマシンがリセットされ、不良ドライブに起因する問題の発生割合が低くなります。
- 時間短縮のため、接続後すぐにドライブの消去を開始できます (特に通常の上書きを行う消去規格を使用している場合) 。同様に、消去が完了し、レポートも保存済みのドライブは取り外しできます。
- 消去開始前にドライブの電源がオフになる現象を回避するには、「アイドル状態ディスクをスピンダウン」の設定を無効にします (特に手動で消去を開始する場合) 。
- ドライブが検出されない場合は、再度検出を試みることができます。2回目の試行後にドライブが検出されない場合はいったんドライブを取り外し、退避しておいてください。3回試行してもドライブが検出されない場合は、BDEセッションは動作が不安定になるのを防ぐため、「ドライブリストを更新」 ボタンを無効にします。
- 検出できないドライブは、故障しているか、アプライアンスで内部エラーが発生している可能性があります。このようなドライブは、修理あるいは廃棄処分をご検討ください。
- Blancco IBRワークフローは、このプロセスをさらに自動化したり、適切な規格で自動的に消去を開始したり、消去の完了後に自動的にレポートを保存したりするのに役立ちます。
- ワークフローをまだご利用でない場合は、Blanccoの営業担当に詳細をお問い合わせください。