ルーズドライブ（取り外し可能ドライブ）処理に関するベストプラクティス

説明

この記事では、Blanccoハードウェアアプライアンスでとルーズドライブ（取り外し可能なドライブ）を処理するためのベストプラクティスを説明します。

取り外し可能ドライブの処理のためにBlancco Drive Eraserを恒久的にインストールして独自に設定した場合にも、ここに紹介されている内容の一部が該当します。

ルーズドライブ接続時の推奨手順

1. ルーズドライブが未接続の状態のアプライアンスから開始します。
2. ルーズドライブを接続し、「ドライブリストを更新」を押下して、ドライブが検出されているかどうかを確認します（ドライブの適切な容量、ベンダー、モデルなどが表示されていることをすばやく確認します）。 
   1. ドライブを接続してから「ドライブリストを更新」を押下するまで、少なくとも5秒間は待機して、ドライブの電源投入/スピンアップに十分な時間を確保し、検出できる状態にします。
   2. ドライブが検出されたら、次のルーズドライブを接続し、「ドライブリストを更新」押下、ドライブが検出されたかどうかを確認する、という操作を繰り返します。
   3. ドライブが検出されない場合は、そのドライブを取り外してください。おそらく故障しており、他のドライブの処理を妨害する可能性があります。
3. アプライアンスがフル（すべてのスロットがルーズドライブで埋まっている）状態になったら、消去を開始します。すべてのドライブが消去され、レポートが保存されるまで待ってから、ドライブを切断して次のバッチに接続します。

他のドライブの消去中、特にファームウェアベースの消去コマンドステップを含む消去規格を使用している場合に、ドライブを接続/切断すると、動作が不安定になる可能性があります。（ファームウェアベースの消去コマンドステップは、リマップセクターの消去中、または NISTなどの消去規格で発生します。消去規格のステップの詳細については、BDE ユーザーマニュアルを参照してください）。

処理と設定のヒント

• ルーズドライブを取り扱う際には、必ず静電気防止用リストストラップや手袋などの静電気防止用器具を使用して、作業の中断や作業者の怪我につながる短絡（ショート）事故を防止します。
• ホットプラグのタイムアウトを60秒に設定すれば、反応の遅いドライブを含むほとんどのケースに対応できます。
  • それ以外の場合は、ホットプラグのタイムアウトを、処理されるドライブのインターフェイスに基づいて推奨されるタイムアウトに設定する必要があります（詳細はBDEユーザーマニュアルを参照してください:
• 同じようなドライブをまとめて処理することをお勧めします：同じインターフェイス (SATA、SAS...) 、タイプ (HDD、SSD...) 、容量 、可能であればベンダー/モデル 。
• アプライアンスは少なくとも2～3日に一度は再起動することをお勧めします。これによりマシンがリセットされ、不良ドライブに起因する問題が発生する可能性が低くなります。
• 時間を短縮するために、接続後すぐにドライブの消去を開始できます （特に通常の上書きを行う消去規格を使用している場合） 。同様に、消去が完了し、レポートが保存された後にドライブを切断できます。
• 消去が開始される前にドライブの電源がオフになる可能性を回避するには、アイドル状態ディスクをスピンダウンの設定を無効にします（特に手動で消去を開始する場合）。
• ドライブが検出されない場合は、再度検出を試みることができます。2回目の試行後にドライブが検出されない場合は、ドライブの接続を解除してよけておいてください：3回試行してもドライブが検出されない場合は、BDEセッションは動作が不安定になるのを防ぐため、「ドライブリストを更新」 ボタンを無効にします 。 
  • 検出できないドライブは、故障しているか、アプライアンスで内部エラーが発生している可能性があります。このようなドライブは、修理あるいは廃棄処分にする必要があります。
• Blancco IBRワークフローは、このプロセスをさらに自動化したり、適切な規格で自動的に消去を開始したり、消去の完了後に自動的にレポートを保存したりするのに役立ちます。  
  • ワークフローをまだご利用でない場合は、Blanccoの営業担当に詳細をお問い合わせください。