USB接続の外付けドライブを消去するときは、消去処理中に問題が発生しないように、以下の推奨事項に従ってください。

  1. 消去オプション
    • 一般的に、外付けUSBドライブはケース内のSATAドライブで構成され、マシンとの通信は内部のUSB-to-SATAアダプターを介して実行されます。ほとんどのアダプターは、SATAドライブに読み取り/書き込みコマンドを渡すことができますが、ファームウェアコマンドを正しく渡すことはできません。したがって、「NIST 800-88 Purge」や「Blancco SSD Erasure」のような消去規格は、これらのデバイスでは失敗する傾向があります。そのため、これらのドライブの消去には通常の上書き規格を使用すると同時に、消去オプションの「SSDにBlancco SSD 消去方式を強制」、「リマップセクターのデータを消去」、「隠し領域を解除」を無効にすることをお勧めします。

  2. レポートのバックアップ
    • 消去ステーションで複数のドライブを消去する場合は常に、完了した消去のレポートをすぐに保存するために、Drive Eraser Configuration Toolを使用して「自動レポートバックアップ」機能を有効にすることをお勧めします。

  3. ドライブの一括処理
    • 一括して消去する場合には、類似した容量と製造元のUSBドライブで行うことをお勧めします 同じくらいの容量のドライブを一括処理にすることで、ほぼ同時に処理されます。
    • また、USB 2.0のドライブ消去はUSB 3.0のドライブとは別処理にします。

  4. 急いでドライブリストを更新しない (ホットスワップ機能が有効な場合のみ)
    • 新しくドライブを接続するときは、「ドライブリストを更新」ボタンを押す前に数秒 (5~10) 待ちます。これにより、UIにドライブが表示される前に、システムがドライブを正しく検出できるようになります。
    • また、リストを更新しても新しく接続したドライブが表示されない場合に、急いで再度ボタンを押す必要はありません。稀ですが、他のドライブよりも極端に低速なものがあり、検出に数分かかることがあります。

  5. ドライブリストの更新頻度 (ホットスワップ機能が有効な場合のみ)
    • ドライブを取り外して新しいドライブを接続し、「ドライブリストを更新」ボタンを押すことができます。しかし、ドライブの接続後と取り外し後にドライブリストを更新すると、ドライブの検出/表示が速くなります (例: 取り外し -> 更新 -> 接続 -> 更新) 。

  6. USBハブ
    • USBハブを使用する場合は、電源供給されているハブであることを確認します。ハブに接続されたN個のUSBドライブを消去すると、消去速度がおよそNで分割された速度となることに注意してください。そのため、USBハブは使用せずに、マシンのUSBポートにドライブを直接接続することをお勧めします。

  7. 同時消去
    • 8個を超えるドライブを同時に消去しないことをお勧めします。消去可能なドライブの最大数は、マシン/消去ステーションの仕様 (プロセッサ、RAM、マザーボード、ネイティブUSBポートの数など) によっても異なります。

  8. 静電気放電を防止するために、静電気防止用リストストラップを使用することを常にお勧めします (静電気放電はハードウェア障害の原因になる可能性があります) 。

外付けハードドライブの消去に関する追加情報については、次のナレッジベースの記事を参照してください。

外付けハードドライブ (USB、eSATA、FireWire) および外付けドライブドッキングステーションでの消去

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