ハードドライブが検出されず、BIOSでAHCIモードに設定できない

問題事象

最近のデスクトップやノートパソコンでは、メーカーによってBIOSが簡素化されており、従来使用されてきたBIOS設定メニューの一部が削除されていることがあります。 

これまでのところ二種類の簡素化が確認されています。一つ目は、「Advanced (詳細) 」BIOS設定が隠されていて、設定を表示するためにはキーの組み合わせが必要になるというものです。例えば、Acer社製の一部のシステムでは、BIOS画面で「Ctrl + S」を押すと、これらの「隠し」設定が表示されます。

二つ目は、主にHP社製のシステムで確認されています。BIOSがロックされ、ドライブ構成などの一部の設定を変更できません。「SATA動作モード」あるいは「SATAコントローラー」と呼ばれている設定がロックされていると、ユーザーは「RAID」モードから「AHCI」モードに変更することができません。

この場合、システムにはNVMeあるいはeMMCドライブが搭載されていますが、ほとんどの場合は簡素化されたBIOSによって「RAID」モードの設定にロックされています。このため Drive Eraserでハードドライブが検出されない で述べられているように、ソフトウェアはドライブを検出することができません。

この問題は少なくとも次のデバイスで確認されています:

原因

メーカーが新しいバージョンのBIOSを簡素化していることに原因があります。このため多くの場合でBlancco Drive Eraserソフトウェアは、RAIDモードのドライブ構成でシステムに接続されているドライブを検出することができません。これはドライバーに関連した制限であり、現在調査を行っています。

回避策

• 可能であれば、システムのBIOSバージョンを以前のバージョン (入手可能な場合) にダウングレードすることで、必要に応じたBIOS設定に変更できるようになる場合があります。
• 可能であれば、ドライブを取り外し、BIOSでAHCIモードに変更できるシステムで消去します。

Blanccoがこの問題をさらに調査するために、システムがAHCIモードに変更できない場合は不具合レポートを取得し、サポートチケットを作成してBlanccoテクニカルサポートに連絡してください。